物語山
「物語山山頂。こちらよりも西峰の方が眺めは良いです」
物語山は、群馬県にある標高1019mの山。群馬百名山と言うローカルカテゴリーの一つ。興味を引くその山名から、そこそこ登山者が多いようだ……。
山名の由来は諸説あるようだが、戦国時代にあったと言われる幽崖城が落城した際、落ち武者が藤ヅルを頼りにメンべ岩に登って財宝を隠し、追手が登って来れないように藤ヅルを切って自害して果てた。財宝を狙ってメンべ岩に登ると、必ず墜落死する。……と言うものが一般的なようだ。
以前は登山口まで車で行くことも可能だったようだが、2007年の台風9号により林道が大崩壊してしまい、今は歩いて登山口まで行くしかない。道平川ダム入口にある、サンスポーツランドの駐車場に車を停め、午前9時53分より歩き始める。

「登山口の案内板。かなりアバウトな内容……」
沢沿いの林道を歩いて行くと、やがて林道が崩壊してくる。確かに、これでは車はもちろん、オフロードバイクでも登れないだろう……。

「かなり荒れてますが、歩く分には問題無いです」
登山口までひたすら林道を歩いていると、伝説に出てくるメンべ岩が見えた。なお、メンべとはうどんを打つ時に使うまな板のことらしい。

「林道からはこんな感じですが、横から見ると幅広に見えます」
さらに歩いて、涸沢を渡った場所にある登山道の入り口に着く。キチンと道標があるので迷うことはなさそうだ。

「登山道入り口。涸沢を渡って行く」
ここから先は、杉林の中の九十九折の急な登りになり、先に進んで行くにつれ少しずつガレて来る。杉林を抜けて雑木の林になると、瓦状の石が積み重なったガレ気味の登山道になる。

「石が重なった場所に落ち葉が積もって、滑りやすい所もありました」
登山者が多いからか、ここまでの道はかなりハッキリとしており、テープもそこそこあるので迷うことはなさそうだ。急な斜面を木やトラロープを頼りに登って行くと、やがて西峰と本峰のコルに出た。まずは本峰に行ってみることにする。

「この山の道標はほとんど壊れている。熊のせいと言われるが……」
土の滑りやすい急斜面を登って行くと、やがて本峰に着いたが、年配者2パーティーで山頂一杯……。居なくなるまでお昼ご飯を食べながら待機してから、山頂の写真を撮る。冬で葉が落ちているから多少周囲を眺められるが、葉が茂っていたら展望は絶望的かも……。

「山頂の祠は、もはや朽ちてしまってますね~」
トータル30分以上山頂に滞在してから、今度は西峰に行ってみる。所々、落ちたらヤバそうな場はあるものの、登山的には危険個所は無いと言うことになるだろう。

「標高967mの西峰山頂。展望はなかなか良かったです」
この西峰からの展望はなかなか良好で、浅間山や妙義山等が良く見えた。もう少し天気が良ければ最高だったかも。

「浅間山方面。やはり良い山ですね~」
先ほどの2パ-ティーが下りてからそこそこ時間が経ったため、下山を開始する。木やトラロープを所々使いながら下りるが、雪とかがあるとかなりヤバそう……。
サクサク下りて行くと、やがて先ほど下りて行ったパーティーに追いついてしまった。先に行かせて貰い、午後1時10分に阿唱念の滝との分岐に到着。

「林道入り口にある阿唱念の滝との分岐です」
もう少し歩きたかったので、ここから阿唱念の滝に行ってみる。沢沿いに石階段を登って行くが、所々荒れていて、快適とは言えない。

「石階段や木段で整備されてますが、かなり荒れ気味でキツイです」
滝までたかが0.9㎞なのだが、結構遠く感じる。中間点の道標を見た時は、まだ中間なの~?と思ったほどだ……。

「針金が張ってある川沿いのルート。ここからさらに荒れ気味」
中間点を過ぎると、沢沿いに補助のための針金が張られたルートになり、そこを抜けると落ち葉が堆積したけもの道のような道になる。

「落ち葉が堆積して歩きにくい道ですね~」
落ち葉が堆積した狭い登山道を落ちないように歩いて行くと、やがて石碑等が出てきた。さらに進むと、チョロチョロと水が落ちる滝があり、傍らに不動明王の石像があった。

「かつては、滝行をするための場所だったようですね~」
恐らく、纏まった雨が降った時以外は常時こんな感じだと思われるが、水量が多かったら結構良い感じかもしれない。この日はそれほど寒くは無かったが、落ちた水は凍っていた。
滝を見た後は、速やかに撤退。車を置いたサンスポーツランドに戻った。全行程、7.1㎞、4時間37分4秒の山行だった。
駐車場(サンスポーツランド駐車場。広いです)
以前は登山口まで車で行くことも可能だったようだが、2007年の台風9号により林道が大崩壊してしまい、今は歩いて登山口まで行くしかない。道平川ダム入口にある、サンスポーツランドの駐車場に車を停め、午前9時53分より歩き始める。
「登山口の案内板。かなりアバウトな内容……」
沢沿いの林道を歩いて行くと、やがて林道が崩壊してくる。確かに、これでは車はもちろん、オフロードバイクでも登れないだろう……。
「かなり荒れてますが、歩く分には問題無いです」
登山口までひたすら林道を歩いていると、伝説に出てくるメンべ岩が見えた。なお、メンべとはうどんを打つ時に使うまな板のことらしい。
「林道からはこんな感じですが、横から見ると幅広に見えます」
さらに歩いて、涸沢を渡った場所にある登山道の入り口に着く。キチンと道標があるので迷うことはなさそうだ。
「登山道入り口。涸沢を渡って行く」
ここから先は、杉林の中の九十九折の急な登りになり、先に進んで行くにつれ少しずつガレて来る。杉林を抜けて雑木の林になると、瓦状の石が積み重なったガレ気味の登山道になる。
「石が重なった場所に落ち葉が積もって、滑りやすい所もありました」
登山者が多いからか、ここまでの道はかなりハッキリとしており、テープもそこそこあるので迷うことはなさそうだ。急な斜面を木やトラロープを頼りに登って行くと、やがて西峰と本峰のコルに出た。まずは本峰に行ってみることにする。
「この山の道標はほとんど壊れている。熊のせいと言われるが……」
土の滑りやすい急斜面を登って行くと、やがて本峰に着いたが、年配者2パーティーで山頂一杯……。居なくなるまでお昼ご飯を食べながら待機してから、山頂の写真を撮る。冬で葉が落ちているから多少周囲を眺められるが、葉が茂っていたら展望は絶望的かも……。
「山頂の祠は、もはや朽ちてしまってますね~」
トータル30分以上山頂に滞在してから、今度は西峰に行ってみる。所々、落ちたらヤバそうな場はあるものの、登山的には危険個所は無いと言うことになるだろう。
「標高967mの西峰山頂。展望はなかなか良かったです」
この西峰からの展望はなかなか良好で、浅間山や妙義山等が良く見えた。もう少し天気が良ければ最高だったかも。
「浅間山方面。やはり良い山ですね~」
先ほどの2パ-ティーが下りてからそこそこ時間が経ったため、下山を開始する。木やトラロープを所々使いながら下りるが、雪とかがあるとかなりヤバそう……。
サクサク下りて行くと、やがて先ほど下りて行ったパーティーに追いついてしまった。先に行かせて貰い、午後1時10分に阿唱念の滝との分岐に到着。
「林道入り口にある阿唱念の滝との分岐です」
もう少し歩きたかったので、ここから阿唱念の滝に行ってみる。沢沿いに石階段を登って行くが、所々荒れていて、快適とは言えない。
「石階段や木段で整備されてますが、かなり荒れ気味でキツイです」
滝までたかが0.9㎞なのだが、結構遠く感じる。中間点の道標を見た時は、まだ中間なの~?と思ったほどだ……。
「針金が張ってある川沿いのルート。ここからさらに荒れ気味」
中間点を過ぎると、沢沿いに補助のための針金が張られたルートになり、そこを抜けると落ち葉が堆積したけもの道のような道になる。
「落ち葉が堆積して歩きにくい道ですね~」
落ち葉が堆積した狭い登山道を落ちないように歩いて行くと、やがて石碑等が出てきた。さらに進むと、チョロチョロと水が落ちる滝があり、傍らに不動明王の石像があった。
「かつては、滝行をするための場所だったようですね~」
恐らく、纏まった雨が降った時以外は常時こんな感じだと思われるが、水量が多かったら結構良い感じかもしれない。この日はそれほど寒くは無かったが、落ちた水は凍っていた。
滝を見た後は、速やかに撤退。車を置いたサンスポーツランドに戻った。全行程、7.1㎞、4時間37分4秒の山行だった。
駐車場(サンスポーツランド駐車場。広いです)