四万温泉

itachi

2016年11月01日 00:01


「四万温泉の公共浴場 河原の湯の外観」


 四万温泉(しまおんせん)は、群馬県吾妻郡中之条町にある温泉。上毛かるたと言うローカルなかるたに、世のちり洗う四万温泉と詠われているので、群馬県人で知らない人は居ない温泉である……はず。
 四万温泉は硫黄泉ではないため、itachiの趣味からは完全に外れている。そのため1回しか来たことがなかったが、今回は近くの稲包山に登ったついでに立ち寄った。



「現在は四万せせらぎ資料館」


 最初に奥四万湖の湖畔に建つ、四万こしきの湯*に入ろうと思っていたのだが、年配の団体客がマイクロバスでやってきたため断念・・・。

 ここは、かつて湯の泉と呼ばれた野湯の源泉を使っているそうで、一回入ってみたかったのだが・・・。ちなみに、料金は400円で、冬季(12月1日~3月31日)は休業する。

四万こしきの湯は閉鎖されました



「奥四万湖の紅葉(撮影日:10月27日)」


 仕方なく、次の目的地である御夢想の湯へと移動する。google先生にナビを依頼したのだが、トンネルを抜けた先で曲がったため具合が悪かった。
(奥四万湖からくる場合には、トンネルの手前で曲がらないと道が鋭角過ぎて曲がりずらい)



「無料の共同浴場である御夢想の湯」


 ここは無料で入れる共同浴場で、まだ新しいので木の香りがして良い感じだ。トイレもウォシュレットで、無料とは思えない(笑)。



「湯船は一つだけ」


 浴槽は階段を数段下りた所にある。かなり小さめで、2人用と言って良いだろう。3人入ると身動きが出来なくなりそうだ。泉質は石膏泉と表の看板に書いてあった。なお、ロッカーは浴槽から見える位置にあった(もちろんカギ無し)



「温泉の謂れが書かれている」


 続いて上之湯に行ってみる。ここも無料の共同浴場であるが、近くに駐車場が無いので少し歩かなければならない。

 なお、駐車場はメインの河川敷駐車場を利用するのが良いと思う。河川敷駐車場方面とは反対側にも無料の駐車スペースがあるが、人目に付かないので車上荒らしとかが心配な気がした。



「無料の共同浴場である上之湯」


 上之湯は浴槽が二つあるが、どちらも小さ目で2人ずつが限界のように思う。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉で、温度はかなり熱い(45~46℃位はありましたね)。もちろんアメニティーは無い。



「かなり熱いです」


 とても長湯は出来ないので、3か所目の河原の湯に移動する。ここは3か所の共同浴場の中で一番大きい施設となる。



「無料の共同浴場である河原の湯」


 こちらも泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉であるが、他の2つよりも塩味がかなり薄いようだ。飲泉可能なようなので飲んでみると、少し鉄の味がした。



「5人位は入れそうです」


 他の2つに比べると入浴者が多いようで、湯は適温になっていた。ラストなのでのんびり浸かる。正直、四万温泉には期待していなかったのだが、結構良い温泉だった。

 そうそう、四万温泉には、映画「千と千尋の神隠し」に出てくる建物のモデルの一つと言われている、積善館と言う古い旅館がある。

 しかし、そんなことはすっかり忘れていたので写真を撮りに行かなかった(汗)。とても雰囲気のある建物なので、四万温泉に行かれた際には訪れてみると良いと思う。

 久しぶりに訪れた四万温泉は、思っていたよりも良い所でした。硫黄泉が一番好きですが、たまには他の泉質も良いものですね~。





四万温泉 積善館本館




四万温泉観光ナビ(公式サイト)
四万温泉 日帰り入浴マップ(公式サイト)


駐車場(河川敷に大駐車場有。御夢想の湯は専用の駐車場有)



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