高天原に行く・・・3日目

itachi

2016年08月30日 19:18


「いよいよ最終日・・・。鷲羽岳も見納めです」


 高天原に行く・・・2日目の続きです。高天原温泉を目指した散策も、いよいよ今日で最終日だ。目的は達成したので、後は絶景を眺めつつ、気を付けて帰るだけだったのだが・・・。
 午後10時頃に寒くて目が覚めた。頭も痛いし、濡れながらの行動と温泉入浴で風邪を引きかけているのかもしれない。

 取り合えず、頭痛薬を飲み、フリースを着こんでシュラフに潜って眠る。幸い、目が覚めると頭痛は解消されていた。足の指も大丈夫そうで一安心だ。



「アルファ米にも飽きてきました・・・」


 朝食は、アルファ米にアマノフーズ 牛とじ丼の素をかけて食べる。これもなかなか美味しいと思う。



「朝は槍ヶ岳が綺麗に見えていた」


 夜露や結露でビショビショのテントを撤収。今回は乾かしきれなかったので、水を吸って結構重くなってそうだ。



「三俣蓮華岳方面に向かう」


 テント場の水場で飲み水を汲み、三俣山荘でトイレを済ませてから、午前6時5分頃に三俣蓮華岳に向けて歩き始める。



「急速にガスってきた・・・」


 三俣蓮華岳に登り始めると、双六方面が急速にガスってきてしまった・・・。双六岳の平らな稜線からの眺めを楽しみにしていたので、ちょっとショックだ。



「三俣蓮華岳」

 山頂へは、ゆっくりと歩いて午前7時13分に到着。意外と急な登りだったが、距離が短いし、よく整備されてるので大変と言うほどではない。



「三俣蓮華岳2,841m」


 山頂から双六岳方面を眺めると、間もなくガスに包まれそうな勢い……。何とか持ってもらいたいものだと思いつつ先へ。



「ガスに包まれる……」


 稜線はガスと風でちょっと肌寒い。ジャケットを装備したが、微妙な気温で温度調節が難しい。



「富山方面?」


 ガスの中を進んで行くと、中道と双六岳の分岐に到着。ガスってはいるが、予定通り双六岳に登る。



「中道との分岐」


 双六岳に近づくと、ガスが少しやわらいできた。もしかしたら晴れるかも!……と思いつつ、双六岳に登って行く。



「だいぶガスが流れてくれた」


 テクテクと登って行くと、ガスが晴れてクリアーになった。期待しながら山頂を目指して登る。



「クリアーになった!」


 山頂には午前8時36分に到着。残念ながら槍方面はガスっていたが、今まで来たルートがクリアーに見えた。



「また来たいと思わせる景色」


 山頂では、景色を眺めたり、行動食を取ったりして一休みする。



「双六岳2,860m。今回の最高地点」


 休憩後は、三角点を触ってから、双六小屋に向けて歩いて行く。



「取り合えず、三角点を触る」


 山頂を下りて歩いて行くと、本当に平らな大地が広がっていた。ガスってなければ、槍ヶ岳の雄姿が見えると言うが……。



「モデルが悪すぎますね~」


 双六岳をさらに下って行くと、初日に寄った双六小屋が見えてきた。小屋で少し休憩して行こうかな……。



「双六小屋」


 初日に頼んだコーラフロートをまた頼もうと思っていたのだが、残念ながら売り切れていた。仕方なく、牛丼900円を注文。



「山だと、何でも美味しいらしい」


 双六小屋を過ぎると、後はずっとガスっていた。無心でひたすら歩いて行くと、やがてガスの切れ目から鏡平山荘が見えた。



「鏡平山荘を見下ろす」


 歩みを進めて行くと、やがて花見平に着く。そこで、先行していた人が斜面に向かって写真を撮っていた。もしやと思って近づくと、やはり雷鳥が居た。



「今回は、雛も一緒でした」


 今回は親子のようで、雛が数羽一緒にいた。意外に素早い動きをするんだな~と思いつつ、私も撮影会に加わる。



「活発に虫を捕食しているようでした」


 良い物が見れたなと思いつつ先に進むが、この後はもう何も見えない&雨まで降り出す始末……。ザックカバーだけ掛けて、鏡平山荘まで一気に下る。



「鏡平山荘」


 幸い、鏡平山荘に着くころには雨は止んでくれた。折角なので、一息ついて行くことにする。



「コーヒーフロートを注文」


 ここはかき氷が有名みたいだが、あえてコーヒーフロート800円を注文。これもなかなか美味しかった。



「熊の踊り場」


 休憩後は、小池新道を一気に下る。この道は、本当に良い感じで石が組んであって、膝や筋肉に負担をかけずに駆け降りるように下れた。



「秩父沢で一休み」


 秩父沢には、午後1時10分に到着。鏡平から1時間弱で下りてこれた。思っていたよりもだいぶ早く下りてこられたので、ここで行動食を食べて一休み。



「林道歩きは嫌いです」


 やがて小池新道が終わると、あとは林道をひたすら歩くことになる。どうもこの林道区間って苦手だ。



「ワサビ平小屋」


 林道を我慢しながら歩き、午後1時58分にワサビ平小屋に到着。ここで、コーラ250円を購入。だいぶ物価が下がったな~と思った(笑)。



「ここまで車が入ることを考えると高いかも……」


 一休み後は、また林道歩きだ。全行程の中で、一番この林道歩きがキツかった気がする……のは気のせいだろうな(笑)。



「蒲田川」


 無心で下っていると、フライマンさんが後ろから来た。釣れましたか?って聞いたら、結構良い思いが出来たような反応だった。水が少ないから、スレてなければ釣りやすいのかもな~と思いつつ林道を下る。



「登山者指導センター」


 登山者指導センターには、午後3時頃に到着。下山届を提出してから、駐車場に向かって歩いて行く。



「市営新穂高第三駐車場」


 市営新穂高第三駐車場に止めた車に戻ってロガーを停止。18.7km・9時間11分10秒の散策だった。

 帰りながら駐車場を見たら、路肩とかにも結構車が停まっていた。ほとんどの人が数日山に入ることを考えると、土曜日にここに駐車するのは難しいだろうと思いつつ撤退したのだった・・・。


駐車場(市営新穂高第三駐車場を利用。無料)







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