富士山

itachi

2015年09月06日 20:38


「見え難いが、日本最高峰富士山剣ヶ峰3776mと書かれている」


 富士山は、静岡県と山梨県の県境付近にある、標高3,776mの火山。日本百名山、山梨百名山、静岡100山の一つ。ご存知、日本一の山にして世界遺産。今更、多くを語る必要はないだろう……。
 前日の夜間に富士スバルライン(料金2,000円)を通過して5合目駐車場に到着。この時点で駐車場は9割方埋まっていた。

 午前4時まで仮眠を取ろうと思ったのだが、15分程うとうとした所でご来光登山の人達の笑い声で目が覚めてしまい、その後寝られなくなった。

 当初の予定では日の出を待ってから出発する予定だったのだが、午前2時を回ったあたりで出発を3時に早めることにし、準備を整えて午前2時52分に山旅ロガーの計測を開始して駐車場を出発。


「協力金は24時間徴収しているようだった」



 念のためトイレに寄った後、協力金1,000円を支払って、午前3時5分より富士スバルライン5合目登山口から登り始める。

 富士山は高山病になるって話なので、星空や夜景を楽しみながら意識して遅めに歩いて行く。もちろん他の登山者さん(小学生にも)にどんどん抜かれるが気にしない(笑)。



「6合目登山者指導センター。隣に仮設トイレが置いてあります」


 6合目登山者指導センターには36分ほどで到着。さらに先に進んで行く。登山道はしばらく砂礫と石のザレた登山道で、流失防止の板が階段状に所々なっている感じだが、7合目に近づくと岩場が出てくる。



「7合目 日の出館。周囲が明るくなって来ました」


 7合目にある日の出館には4時53分に到着。6合目の登山者指導センターからおよそ1時間掛かった。この辺りから山小屋が短い間隔で出てくる。



「トイレは頂上以外は一回200円です」


 この日は雲が多かったので、なかなか太陽が見えなかった。しばし眺めていたが、雲の上に太陽が出ないので仕方なく先に進む。



「雲が邪魔で太陽が見えない……」


 頂上からのご来光はもっといい感じで見えたのかな……と思いつつ、頂上を見上げると、山肌が赤く染まっていた。



「もともと赤いのがもっと赤く見えました」


 赤く染まる雲海と山肌を眺めつつゆっくりと進み、本七合目にある鳥居荘には5時30分頃に到着。



「本7合目 鳥居荘。名前は鳥居があるからなのかな?」


この辺りでようやく太陽が雲の上に出てきた。




「ご来光の定義が知りたい……」


特に異常は無いが、そろそろ3,000mの境界線。


無理をしないように、さらにゆっくりと進む。




「しばらくは岩場が続きます」


 富士山はたぶん生涯で1度しか登らないと思われるので、高山病になって撤退とかならないように、ちょっとでも息苦しくなったら休憩しつつ、ゆっくりと登って行くと、8合目(一杯あるけど)の太子館が見えた。



「オレンジ色の物は寝袋です。沢山干してありました」


 一番最初の8合目にある太子館には、6時10分に到着。コースタイムよりもだいぶ時間が掛かっているが、今回は一切気にせずにゆっくりと進む。



「8合目 白雲荘」


 8合目付近は砂礫の登山道だった気がする(記憶が曖昧)。確か、ズルッと足が滑って、かなり歩きにくかったと思う。



「8合目付近から見た雲海」


 ここまでは特に異常は見られないが、今までの方針を貫いて、ひたすらゆっくりと少しでも呼吸が乱れたら休憩しつつ歩いて行く。



「本8合目のトモエ館。この辺りは特に観光地っぽい気がする」


 本8合目 トモエ館(標高3,400m)には、8時11分に到着。この後もゆっくりと一定のペースで進んで9合目を目指す。



「9合目に向かう登山道。中央の白い物は9合目の鳥居」


 午前9時頃に9合目を通過。標高が高いからか、少し動いただけで息が乱れる。深呼吸しながら息を整え、休みながら頂上を目指して進んで行く。



「9合目中ほどの登山道。皆さん頑張って登ってます」


休息を挟みながらゆっくりと登って、頂上手前の鳥居に着く。




「ようやくゴールです!!」


 富士山頂浅間大社奥宮前には、9時57分に到着。高山病を恐れて超ゆっくりと登ったため、駐車場からおよそ7時間(通常は6時間前後)掛かった。



「富士山頂浅間大社奥宮とそこから続くお土産屋」


 時間を掛けてゆっくりと登っただけあって、高山病で頭が痛くなることは無かった。富士山頂浅間大社奥宮で参拝を済ませた後は、火口を見たりしながら40分ほど休憩を取り、お鉢巡りに向かう。



「時計回りでお鉢巡りに向かいます」


 お鉢巡りのコースはそれほどキツイ所は無かったが、息を切らさない程度の速度で歩いて行く。



「剣ヶ峰と富士山測候所」


 富士宮口から上がってきた方の頂上浅間大社奥宮には、11時頃に到着。吉田口の方(久須志神社と言うようだ)から20分ほどだった。



「同じ名前なんで、アレっと思った」


 参拝を済ませて剣ヶ峰に移動。手前の馬の背と言うところがかなり滑る急な道で、滑らないように慎重に登って行く。



「馬の背途中?から見た火口」


 剣ヶ峰の石碑前には11時26分に到着。列が出来ていたので最初は並んでみたのだが、石碑と人間が一緒に写真を撮らなければ列に並ぶ必要は無いみたいなので、石碑の写真だけ撮って先に進む。



「大沢崩れの上部付近から下を見てみた」


 大沢崩れ付近は遮るものが何もないので、かなり下まで見ることが出来た。しかし、縁に立つと崩れそうで、ちょっと怖い……。
 

「南アルプス方面の眺め」


 南アルプス方面を見ると、少しだけ南アルプスの山々が見える。どうやら、この時見えていたのは荒川岳付近だったようだ(間違ってたらすみません)。



「お鉢巡りのルート」


 お鉢巡りのルートは歩きやすいので疲れることはなかった。一周の所要時間は、ゆっくりと歩いて1時間15分程。



「吉田・須走口の下山道の入口。氷柱がありました」


 午後12時丁度に下山開始。吉田・須走口の下山道は、ブルドーザー用の砂礫の道をひたすら下りて行く。広くて走りやすいので、早い人は凄いスピードで駆け下りて行く。
 
 itachiも8合目まではハイペースで下って行ったのだが、途中で足が痛くなったので超ペースダウン(笑)。その後はゆっくりと下りて行く。



「吉田口と須走口の登山ルートの分岐」


 吉田口と須走口の登山ルートの分岐には40分で到着。間違えて須走口に下りないように注意が必要だ。



「下山道7合目公衆トイレ」


 その後もひたすら下り、誰も通らない落石シェルター前を通って、ようやく朝通った登山道と合流。



「6合目 登山者センター付近。山小屋泊の人達が沢山登って行く」


 6合目の登山者センター付近は行きは暗くて周囲が見えなかったので何だか新鮮だった(笑)。



「登山口の案内板。行は暗かったのでよく読まなかった」


 富士スバルライン5合目登山口には午後3時10分に到着。途中で足が痛くなったのでかなりしんどかった……。



「沢山の観光客が居ました。海外の方がとても多いですね~」


 混雑する売店前を通って無事駐車場に止めた車に到着して山旅ロガーの記録を停止。14.7km・12時間18分32秒の山行だった。



「協力金を支払うと貰えるバッチと、頂上で買った記念バッチ」


 誰でも登れる簡単な山として認知される富士山ですが、登山道の整備状況とかは完璧でも個人的にはかなり大変だと思いました。早い人は5時間位で往復してくるそうですが、私には修行しても絶対に無理ですね(汗)。

 間もなくシーズン終了ですが、チャレンジする人は高山病対策と防寒対策をしっかりとして登って下さい。あとスバルライン頂上に駐車スペースが空いてないと、歩く距離が凄く伸びますよ(帰りはすごい下の方まで車が停まってました)。


駐車場(規制期間はバスを利用)



 
(こんな感じで、地図ロイド上では表示されているのだが・・・)

 アプリの地図上では記録されているのに、山旅ロガーGOLDでブログパーツを作ると何故かお鉢巡りが記載されません。詳細は不明ですが、もちろんちゃんと周回しています。


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