荒船山
「荒船山の最高峰である行塚山(経塚山)の山頂。展望はほぼ無し……」
荒船山(あらふねやま)は、群馬県と長野県の県境付近にある、標高1423mの山。日本二百名山・関東百名山・群馬百名山・信州百名山の一つ。その独特の山容から、西上州の航空母艦と呼ばれている……らしい。
内山峠から旧道に入り、荒船山登山口にある駐車スペースに車を停めて、午前5時50分頃より山頂を目指して歩き始める。
「内山峠の旧道にある駐車スペース。20台程駐車出来そうだ」
歩き始めてすぐに道が二股に分かれるが、どちらを選んでも行先は同じ。下の道は高低差が無く楽ではあるが、道が狭く、路肩が崩れやすそうだった。
「登山道から内山峠を眺める。全体的に展望は良くない」
しばし進んで、艫岩(ともいわ)展望台まで2.2㎞の地点?を過ぎた辺りで、GPSのエラーが発生していることに気が付いた。
前に物見岩に行ったときにもなったのだが、この辺りで山と高原地図アプリ(西上州)を起動すると、itachiのスマホではGPSエラーが出ることがあるようだ。
山旅ロガーGOLDをセットし直して、山頂を目指して歩き出す。アップダウンを繰り返すが、それ程キツイものでは無いので疲れはしない。
「途中にある岩穴。中を見に行ってみればよかったかな」
たまに開けたところで景色を眺めつつ進んで行くと、やがて一杯水に着く。昔は、ここで喉を潤したようだが、今は止めておいた方がよさそうだ。
一杯水を過ぎた辺りで、簡単な岩場になる。階段状にステップがあるので、雨の日や冬場で凍結していなければ特に難しくは無い。
「斜度も落差も無いので、濡れてなければ問題無いと思います」
岩場を過ぎると、あとは平坦なトレイルになる。特に障害となるものは無いので、サクサクと歩いて艫岩方面へと進む。
「艫岩の手前にも断崖絶壁を覗けるところがあります」
しばし進むと、艫岩展望台に着く。ここの展望スペースはわりと広めで、北側が大きく開けていて大展望を楽しめる。
「境界を超えると、200mの断崖絶壁です。落ちたら……」
ここはあまり怖くないので近くに行ってしまいがちだが、柵とかは無いので、一歩間違えたら200m墜落することになる(吸い込まれそうになります……)。
「吸い込まれそうになるため、近づかない方が良いです」
ここから行塚山(経塚山)に向かっての道は、アップダウンの無い森の道。晴天ならと思いつつも、新緑を楽しみながら進んで行くと石碑があったので寄ってみる。
「皇朝最古修武之地と刻まれているらしい……。入口に謂れが書いてある」
正直、よくわからないので登山道に復帰。平らな道をのんびりと進んで行くと、行塚山(経塚山)と星尾の分岐に着く。
行塚山(経塚山)へはそれほど高低差も無いので特に苦労することもなく登頂完了。山頂でおにぎりを齧りつつ休憩をとる。ここまで、およそ2時間の行程だった(コースタイム位)。
山頂からは八ヶ岳方面がかろうじて見えるが、展望が良いとは言い難い。特にすることもないので、休憩後は速やかに艫岩方面へと戻る。
もう一度艫岩で景色を眺めてから下山を開始する。途中で艫岩方面を遠望してみたが、やはり絶壁である。落ちたら確実に死ぬね~。
ここは標高差が無いのでサクサクと下山して、駐車場には午前9時半頃到着。およそ9㎞(GPSエラーのため不明)・3時間40分程度の山行だった。
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駐車場(20台位)
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